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バレエを習わす理由の対で書きたかった内容が辞める理由についてです。習う理由にはポジティブさがありますが、辞める理由にはネガティブさを感じます。そのため、面と向かって議論することを避けがちなテーマでもあります。
バレエを習わせる理由については、先日書き並べたもの(礼儀、マナー、集中力、チームワーク、体力の向上、芸術的な成長、経験の幅を拡大)に一つでもはまれば、保護者は習わせている意味を見いだせるでしょう。多くの保護者や指導者は子供たちにバレエを学ばせたいと考えていますが、子供たちが本気になったら困るという親御さんも中にはいらっしゃいます。
では、どうすれば親御さんが、また子供達が納得する続け方ができるのでしょうか?子供たちがバレエを辞めることを選ぶのを見切り良く受け入れることができるでしょうか?また、バレエの復帰にはどうすればいいのでしょうか?この問題について考えてみましょう。
1. 環境の変化
バレエを続けるためには、練習時間や努力が必要です。しかし、子供たちの環境は変化することがあります。学校の勉強や他の活動とのバランスを取ることが難しくなったり、家族の事情によって継続が難しくなったりすることがあります。こうした環境の変化によって、子供たちはバレエを辞めることを選ぶことがあります。保護者や指導者は子供たちの環境を理解し、それに合わせたサポートや柔軟な対応をする必要があります。
2. 受験
受験は子供たちの生活に大きな影響を与える要素の一つです。大学受験や進学先の入試など、重要な受験が控えている場合、バレエの練習に集中することが難しくなるかもしれません。受験勉強とバレエの両立は困難であり、子供たちは受験のためにバレエを一時的に休止することを選ぶことがあります。保護者や指導者は子供たちの進路に寄り添い、受験期間中の負担を減らすサポートをすることが重要です。
3. 向き不向き
バレエを続けるためには、才能や適性も必要です。子供たちはバレエを始めたものの、自分には向いていないと感じることがあります。身体的な制約やバレエの要求する柔軟性や音楽性に合わせることが難しいと感じる場合、バレエを辞めることを選ぶこともあるでしょう。ただ、向いてないから続けてはいけないという事はありません。向き不向きより好きという情熱があるならば続ける価値はあると考えます。保護者や指導者は子供たちの感じることを尊重し、興味や才能をサポートをすることが大切です。
いずれの理由にしろ、大切なのは「好きか嫌いか」そこに情熱があるのだったら、続ける方法はあります。また続ける事によるメリットもたくさんあります。
何かを習うという事は、その本質を知る横軸とそこから派生してやれる事の縦軸を理解する事が大切です。横軸の知識を増やすには、継続して学び続けることのほかやりようがありません。知識が増えれば、縦軸となりうるものも増えて行きます。縦軸の一つは
・ ダンサーになる
かもしれませんが、バレエを習ってたからダンサーになるという選択肢を選ぶ人はごく一部です。そのほかにあげれば
・ 指導者になる
・ 舞台関係の仕事につく
・ マスコミで文化芸術を広める
・ 整体師になる
・ ほかのジャンルのダンスを学ぶ
・ イベント運営に携わる
・ 音楽関係の仕事につく
・ ヨーロッパの歴史を学ぶ
・ 服飾デザインの仕事につく
など、いくらでも派生していく事ができます。そう考えると、向き不向きなど続ける事には関係ないと思ってください。
若い頃にはなかなか、本人たちが気づいていないのですが、踊る事は「セラピー」の効果があります。大人になるとまたバレエを習いだす理由は、仕事や生活の中でのストレスを忘れたいという事が明確になるから。長く続けている子供達の半分以上は、これを無意識に感じてます。せっかくバレエを好きになって、ストレスを発散するツールを手に入れたのに「みんなが塾に通いだして辞めていくから」「私はバレエに向いてないから」とやめていく子供たちの多い事。週に1回でもストレスを発散する時間を作る事は、時間がない子供たちにだって許されてもいいと思われる環境になればいいのにと思ってます。
受験が終わって、復帰をしたいと考えている生徒さん。向いてないからとか、かたくなってしまったからとかは、大きな問題ではありません。目標を持って頑張る力を学ぶためにの時間です。足りてない事を課題とし、目標を持って頑張り自分の時間を楽しんでくれたら、それで指導者は、その時間を提供した意味があるんです。
「学びは生きる力」
習い事とは、そういう位置付けである事を忘れないでくださいね。
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